幸せはお金で買える
幸せはお金で買えるのか?
金持ちではない誰もが一度は「幸せはお金で買えるのか?」ということを考えたことがあると思います。年収700万円を超えてくるとそれ以上、幸福度が増すことはないともいわれていますが、私の中ではずっとそれすら疑問に思っていました。私は700万円以上になっても幸福度は増すだろうとずっと思っていたし、金持ちにずっとなりたかったからです。そうじゃないとみんな金持ちになりたいとは思わないでしょう。
研究によると収入と幸福はあまり関係がない
「幸せはお金で買える」の著者たちが行ったアメリカ人を対象にした調査によると、収入が2万5000ドルから5万5000ドルに増えれば人生の満足度は倍増する、お金が2倍になれば幸福も2倍になる、と多くの人が考えていました。しかし、5万5000ドル稼いでも、2万5000ドルしか稼いでいない人たちより満足度は9%しか増加しないことがわかりました。イリノイ大学名誉教授の心理学者のエド・ディーナーらの研究によると、世界のあらゆる場所で、人々が微笑んだり、笑ったり、ごく日常的な楽しみを経験できるかどうかに、収入は驚くほどわずかな影響しか与えないという結果が出ています。
また、ノーベル経済学賞受賞者で行動経済学者のダニエル・カーネマンらの研究によると、アメリカでは年収が7万5000ドルを超えると、それ以上お金を稼いでも日々感じる幸福にまったく影響が表れないことがわかっています。
ミネソタ大学のキャスリーン・ヴォース教授たちが行った研究によると、お金の写真を見ただけで人は孤独な活動を好むようなり、富を得ることを考えただけで、人は他人を遠ざけるようになり、幸福を台無しにしてしまう場合があります。
これは私にとっても衝撃的でした。
たしかに、私は米国株に強い興味を持ってからというものの少しづつですが、人付き合いが減ってきていると実感しています。
私はお金で幸福を手に入れようとしているのに、お金を追い求めるあまり幸福を逃しているということになります。
今後は、お金を増やすことは大事ですが、人付き合いに影響が出ない程度にお金のことを考えるのは抑えようと思います。
幸せをお金で買うことができる5つ
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- 経験
- ご褒美
- 時間を買う
- 先に支払って、あとで消費する
- 他人に投資する
人は経験的な買い物について思い出す時により良い気分になり、そうした買い物に対して、「お金を上手に使った」と述べるという結果が出ています。
グーグルはかつて、業績トップの従業員に7桁のボーナスを支給していましたが、それをやめたそうです。
なぜなら、グーグルで行われた研究によると、巨額の現金または株式による報酬は争いのタネになる場合があり、お金は人生の経験ほど重要ではないからです。
そこで、グーグルは方針を変更し最も傑出した管理職に報酬として魅力的な人生の経験を与えることにしました。ある年は自分の配偶者とグーグルの経営幹部たちとともにコスタリカ旅行をしました。日本人の多くは嫌がりそうな報酬ですが、グーグル社員にとってはとても良い経験ができたと喜んでいたそうです。
また、経験的な買い物に対する満足感は時が経つにつれて増していく傾向にあるのに対し、物質的な買い物に対する満足感は減少する傾向にあるという研究結果が出ています。
「先に支払って、あとで消費する」と「他人に投資する」というのは、米国株長期投資を理想とする私にとっては、米国株投資も幸せを買うという一つの手段なのかもしれません。