3〜5年で資産を3〜10倍にする方法
ウォーレン・バフェットの投資理論に影響を与えたフィリップ・フィッシャーの息子、ケン・フィッシャーの著書「ケン・フィッシャーのPSR株分析」を読みました。
PSR株分析
PSR株分析することによってスーパー株式を探すことができます。本書でのスーパー株式の定義とは
- 3〜5年間で株価が3〜10倍となる株式
- 不良銘柄と同水準の価格で購入できる「スーパー株式」の株式
また、スーパー株式に投資するには次の4つのことを理解することが大事です。
- グリッチ
- ある株式に支払う対価を決定する強力な新手法
- スーパー企業と普通の企業を区別する要素
- チャンスを見つけ行動に移すことを可能にする「力学」の流れ
グリッチ
グリッチがなければケン・フィッシャーは成長株とは言えないと言っています。
グリッチとは、成長企業が初期のころに経験する経営上の挫折のことです。急成長している企業が最初の製品に続く第二の製品に手間取る、需要見込みを誤る、などで発生します。売上や利益が急成長していただけに、製造ラインが追いつかず、見込みどおりの利益が上がらないと収益は急降下し、当然、株価も急落するわけです。グリッチを見つけだして投資することによってのみ、株式市場で大きな資産を築くことができる。私が思うのは、ギリアド・サイエンシズがグリッチを起こしていたのかもしれません。なぜなら、C型肝炎薬「ソバルティ」「ハーボニー」というブロックバスターのおかげで株価が爆上げでしたが、次のブロックバスターを作ることができず株価が約120$から65$を切るまで下げていました。がん治療のカイト・ファーマの買収を発表してからは株価が最近は上昇してきています。
PSRとは?
PSRとは株価売上倍率とのことで、計算式は
会社の時価総額/過去12ヶ月の売上
時価総額を算出するには株価×発行済み株式総数です。このPSRが0.75以下だとスーパー株式の可能性があります。
私のポートフォリオで一番の割合を占めるIBMは計算すると1.65倍で2番目のマイクロソフトは6倍でした。投資して莫大な利益をあげるには他にも条件が2つあります。
それは
- 自己資金を元手に今後も長期的におよそ年平均15〜20%の成長が可能
- 今後も長期的に税引後利益率が平均で5%を超える
この2つを満たしていそうなGoogleはPSRがマイクロソフトと同じく6倍ですのでスーパー株式に当たりません。他にもいくつか計算してみましたがあまりありませんでした。そもそも1つ目の年平均15〜20%の成長が可能な企業はどうしてもPERが高くなる(時価総額が高い)ためPSRが0.75以下になることがほとんどありません。
しかし、これを見つけることができれば本当に莫大な資産を築くことができそうな気が計算していると思います。
本書には原資金を3〜5年の間に3〜10倍にするPSRの規則が載っています。
- PSRが1.5倍を超えるものは避ける。PSRが3倍を超えるものは何があっても買ってはいけない。
- PSRが0.75倍以下のスーパー企業を積極的に探す。
- PSRが3〜6倍に上昇したスーパー企業の株式は売る。
この規則に従うと私の保有銘柄5銘柄の内、PSRのみを考慮すると5銘柄すべて買いますべきではない。そして、マイクロソフトとシスコシステムズは売却したほうがいいということになります。ギリアド・サイエンシズも株価を63$で計算してもPSRは0.75以下ではなかったです。
なかなかPSRが0.75倍以下の企業はありませんが、フィッシャーいわく常に数社はあるそうなので、本書に書いてあることをよく理解し「スーパー株式」をみなさん探してみてはいかがでしょうか?
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