世界最大のヘッジファンドマネージャー レイ・ダリオ「投資家に最もありがちな失敗は何か?」
1600億$もの資産を運用する世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」を設立したレイ・ダリオを紹介します。
レイ・ダリオとは?
父親はジャズミュージシャンで母親は専業主婦という両親の元で育ち、人に指図されたり、暗記することが大嫌いでした。反対に自分がどうすれば欲しいものを手に入れることことができるのか考えることが好きな少年でした。
株に興味を持ったきっかけは、レイ・ダリオが12歳の時です。ゴルフクラブでキャディを始めて、常連の多くがウォール街の投資家だったからです。そこからウォールストリートジャーナルを読むようになり、ノースイースト航空の株を購入したところ3倍になりました。高校生になるころには数千ドル規模のポートフォリオを構築していました。
ブリッジウォーター設立
26歳でハーバード時代の友人たちとブリッジウォーターを共同設立をしました。質の高いマクロリサーチをすることで評判の高くなっていたレイ・ダリオは「デイリー・オブザベーションズ」をというマニュアルレポートを出版し世界中の企業の幹部や政治家や銀行かたちの必読文献になりました。
その読者の中からマクドナルドやナビスコなどの多くの人や企業が相談しにくるようになりました。
コンサルタント会社から資産運用会社へ
1985年。世界銀行の職員たちがレイ・ダリオに500万ドルの国債を集めた試験ポートフォリオを運用してみないか、と持ちかけたのがきっかけでブリッジウォーターはコンサルタント会社から資産運用会社へと成長しました。
金融危機とDプロセス
レイ・ダリオは2006年にアメリカ経済が破産寸前の危機的状況にあると予測しました。理由は債務の返済額が収入を上回り、政府は紙幣を大量に増刷して固定資産を買わざる得ない状況になりつつあったからです。そこで日本の失われた10年などについて研究しました。この研究をDプロセスといいます。
このDプロセスのおかげで他のヘッジファンドが20%近く資産を減らす中、ブリッジウォーターは12%の利益をあげました。
2008年1月、ファイナンシャル・タイムズ紙がレイ・ダリオにインタビューで「投資家に最もありがちな失敗は何か?」と質問します。
その答えが
「それは過去にうまくいったことがこれからも継続してうまくいくと思い込んで、レバレッジを高めることだ。」
また、別のインタビューでは、
「相関性のない良い投資が15以上あれば、リスク対リターンが5倍は上昇する。それこそが投資の聖杯なのだ。もしもこれがうまくできれば、大きな富を築くことができる。夢のような大金をね。」
レイ・ダリオが思う成功の秘訣
著書「プリンシンプルズ」で
「偉大な人たちが偉大になれたのは、自分の過ちや弱点を見直して、それを回避する方法を考えたからだ。現実に直面しながら最大限のことを学ぼうとしている人は、特にそれが苦しい作業であるときほど、多くのことを学び取る。そして、そのような努力をしない人と比べると、素早く自分の目標を達成していく。そういう人こそが偉大なのだ。私だったら、そういう人を自分の周りに置いておきたい。」
やはり、どの成功者たちもやりたいことをやりつづけることによって成功者となっています。さらにやりたいことをやっている人は多くの人から見ると魅力的に見えるので周りに恵まれる環境になることが多いのかもしれません。
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